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開設日:1998年07月05日

更新日:2021年04月11日

牧師:大谷唯信 副牧師:森元國文

住所:〒198-0063 東京都青梅市梅郷 3-904-3

週報メッセージ(2021年4月11日)

わからずにいるのです

【聖書箇所】ルカによる福音書23:34

「イェスは言われた『父よ、彼らをお許しください、彼らは何をしているか、わからずにいるのです』」

この世は常に暗黒である。エゴなる罪に支配されているからだ。罪を人の良し悪し程度の小さな事として侮ってはならない。気にもしないような小さな罪を足場にしてサタンはその人の中に入り込み、全く別人格の圧倒的な力となってその人を巧妙に引き廻すのである。サタンは決して自分の正体を出さない。その人、本人が自分の考え自分の思い、自分の決断で動いていると感じるようにして導く。誰も、まさか自分がサタンに引き廻されている等、気づきようがないのである。完全に目がくらまされ真実が見えなくなっているのだ。そのためどんなに高く理想がかかげられ人類愛が語られようとも、罪が支配するエゴからは抜け出す事は出来ない。何故なら人間の知識、理性そのものがサタンの手におちているからだ。そう言われても人は「そんなバカな!」と一笑に附すだけである。サタンの巧妙さは人間の知恵では測り知れない。ただこれに気づくのは絶対他者なる神の光に照らし出された時だけであって、それ以外にはない。凶悪な事件、原発問題、その後の処理、等々、この世の識者たる人達がここぞとばかりそれぞれの正論で社会を憂い、断罪し、分析、批判の声を高らかに犯人探しをしている。諸局は社会、政治、行政、教育の問題だとして熱く語られるが、その繰り返しでしかない。これが私達の限界ではなかろうか。今や国民全体が社会悪に対し、正義の評論家になっているようだ。これは今も昔も変わらない。だからこそ、イェスは論じるのではなく他者を責めるのでもなく自らが全人類の罪を背負って十字架につき神の前に自分を差し出し「父よ、彼らを許して下さい。彼らは何をしているかわからないのです。」と罪の許しを祈っておられるのである。即ち、この世の問題は政治、教育等の問題ではなく、人間、個々の罪の問題としているのだ。しかし、罪の中に居る者ほど罪が見えず、むしろ自分の正しさしか見えないのが罪の現実である。当然、悔い改めも起きない。イェスの「わからずにいるのです」との祈りはそう言う事でなされているのである。

大谷唯信牧師

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